東北エリア

菅与組

建設

創業100年企業の慣習に挑む!
受動喫煙対策で建設業界のイメージを変革!

菅与組では、どのような課題がありましたか?

2021年に創業100周年を迎えた菅与組は、道路や河川、空港などのインフラ工事をとおして日々のくらしを支えています。

菅与組に限らず建設業界全体では、一般的に喫煙者が多い傾向にあります。当社でも喫煙者の割合は50%前後で推移しており、他業界に比べるとその割合は高いと思います。そのような背景もあって「喫煙できるのが当然」という風潮があり、喫煙に関するルールもなかなか徹底されていない状況がありました。
改正健康増進法施行のタイミングで受動喫煙対策をスタートすることになりましたが、まず取り組まなければいけないのは、喫煙に対する社員の意識を変えることでした。

具体的な取り組み内容をおしえてください

車内での禁煙が徹底された社用車。非喫煙者の社員も心地よく使用できるようになりました。

本社内での禁煙をはじめ、各現場事務所内の禁煙、そして一人一台割り当てられている社用車内でも禁煙にしました。
取り組み当初は、社員の方々や現場の職人さんから少なくない反発の声が上がりましたし、素直にルールを守ってくれないという事態も発生しました。しかしその反発の理由は、喫煙者の中にある「喫煙できて当たり前」という長年の慣習だと気づき、一人ひとりに根気強く説得を続けました。
実際にたばこの煙を迷惑に思っている社員がいること、社会的にも喫煙に対する意識が高まっていることをしっかりと説明していくうちに、社員・職人さんの喫煙に対する意識に変化が見られたように感じます。今ではしっかりとルールを守ってくれるようになっています。

今後に向けた目標をおしえてください

「歴史のある企業ならではの良さを活かしながら、時代に合わせた改革を行いたい」と語る、受動喫煙対策担当の畠山さん。

当社は大正時代に創業し、100年以上の歴史があります。良い伝統がある一方で、受動喫煙に対する意識の低さに見られるように、今の時代にはそぐわない慣習があることも事実です。
今後も受動喫煙対策を進めていくにあたっては、ルールを定めるだけではなく、“受動喫煙は自分自身だけではなく家族や周囲の方に大きな被害をもたらす”ことをしっかりと周知し理解してもらい、社員の意識改革を行っていきたいと考えています。
当社が率先して受動喫煙対策に取り組み、クリーンな職場環境をつくることで、業界全体にも良い影響が与えられると良いなと思います。

株式会社 菅与組
秋田県潟上市昭和乱橋字下畑50番地
業務内容:土木一式工事、とび・土工工事、鋼構造物工事、舗装工事しゅんせつ工事、塗装工事、造園工事、水道施設工事、解体工事他
創業:大正10年3月10日
社員数:49名
http://www.sugayo.com/

令和4年度掲載

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